「冷え」と「冷え性」③

「冷え」が外部の要因によって起こるものであれば、「冷え性」とは、脳の視床下部という部分が密接にかかわっています。


「冷え」と「冷え性」の大きな違いは、その冷える原因が体の外側にあるか内側にあるかです。体の内側で自律神経の働きが正常ではなくなったときに冷え性の症状が出ると考えられます。

もう少し詳しく人の体と冷え性の仕組みについてみてみましょう。
人の脳には視床下部、と呼ばれる部分があります。この視床下部は非常に働き者。卵巣へ信号を送る下垂体という部分をホルモンによってコントロールしたり、自律神経のコントロールタワーの役割を請け負ったりと、様々な部分に指令を送るのに大忙しです。

そこでホルモンのバランスが崩れ、ホルモンの分泌量が減ってくると、働き者の視床下部は「もっとホルモンを出しなさい」という指令を出しながら、いつも以上に信号を送るようになります。崩れてしまったバランスを元に戻すためにいつも以上に頑張ってしまうのですね。

ですが、人でも頑張りすぎたら疲れが出てくるのと同じで、この視床下部という器官も働きすぎることによってその能力に狂いが出てきます。先に言ったように、視床下部は様々な役割を担っています。ホルモンのことで頑張りすぎた結果、視床下部の能力が狂ってくると、ホルモン以外の部分にも影響が出てしまいます。

自律神経への影響も、その一つ。
自律神経の働きが狂うことによって起こる症状が、他でもない冷え性、というわけです。


このように冷えと冷え性は本来別物ですが、体内で自律神経が狂い、冷え性の状態の人が冷えの環境にあると、ますます体に悪影響が出てしまいます。自分の体を守るためには、冷えと冷え性、体の内側と外側、両面からその要因をしっかりと把握した上で、体を冷やさないようにしていく必要がありそうです。

※こちらの情報は2008年5月現在の情報となっております。